7月16日、南アフリカのラマポーザ大統領(写真、中央)は、今週発生した暴動を扇動したとみられる人物を治安当局が特定したことを明らかにし、政府は「無秩序や騒乱」を容認しないと強調した。ダーバンで撮影(2021年 ロイター/Rogan Ward)

南ア暴動の扇動者を特定、無秩序を容認せず=大統領

[ケープタウン 16日 ロイター] – 南アフリカのラマポーザ大統領は16日、今週発生した暴動を扇動したとみられる人物を治安当局が特定したことを明らかにし、政府は「無秩序や騒乱」を容認しないと強調した。

ラマポーザ氏は略奪や破壊行為が激しかった東部エテクウィニ地区を訪れ「政府はここで起きたことを憂慮しており、あらゆる手段を講じて対処している。混乱と略奪が扇動によって発生したことは明白だ」と語った。

暴動を扇動した複数の容疑者を特定し、治安当局が行方を追うと述べた。

「わが国では無秩序や騒乱は容認しない」とし、緊張状態にある地域に配置する兵士を現在の1万人から2万5000人に増やす方針を示した。

南アフリカでは法廷侮辱罪で有罪判決を受けたズマ前大統領が先週収監されたことを受けて各地で暴動が発生した。ヨハネスブルクでは大半の商店が閉まったままだが落ち着きを取り戻し、東部ダーバンやリチャーズベイでも状況が改善している。

ラマポーザ氏はまた国内の一部で人種間の緊張が高まっていることに懸念を示した。

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