蘭ASML社、中国にEUV露光装置販売せず 米政府の要請で
米メディアによると、半導体国産化を急ぐ中国当局は、オランダの半導体製造装置メーカー、ASML社に対して、半導体製造に欠かせない露光装置を中国に輸出するよう圧力を引き続きかけている。
ASML社は、世界最先端の極端紫外線(EUV)露光装置を生産している。同装置は米国の技術を使っているため、米政府の対中輸出規制の対象となっており、ASML社は中国への輸出を停止した。これは、半導体国産化を急ぐ中国当局にとって痛手となっている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)17日付によると、中国当局の高官は蘭政府の関係者に、EUV露光装置の輸出許可書を付与するよう、頻繁に要求しているという。駐蘭の中国大使を務めた徐宏氏は、蘭政府が同装置の輸出を許可しなければ、中国とオランダの貿易関係に影響を与えると発言し、報復措置としてオランダ製品の輸入を禁止する可能性を示唆した。
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