香港国際空港を離陸するキャセイパシフィック航空の旅客機=2020年10月21日(Anthony Kwan/Getty Images)

香港からウクライナ、そしてオランダへ 目覚めた「壁の国」の青年、中国を脱出

四川省雅安市に住む23歳の中国人男性・徐峥さんは先月、香港を経由して中国を脱出した。この日のために半年間、計画を練っていたという。彼は最近、米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューを受け、脱出を決意した心境とその一部始終を語った。

先月末、徐さんは「希爾 @antichinaccp」というペンネームで、「壁の国(中国)からの脱出」とツイートし、大きな注目を集めた。厳しいネット監視が壁のように中国を取り囲んでいることから、中国を意味する「牆国」というネットスラングが生まれた。「牆」は中国語で壁の意味。

彼は、中国共産党結党100年にあたる7月1日、ウクライナの首都キエフでVOAのビデオインタビューを受け、自分の正体を明かすことを選んだ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国河南省が幹部に率先して有給休暇を取るよう求め、観光や交通の割引を組み合わせた消費刺激策を発表した。ネット上では、収入減や雇用不安が続くなか、休暇だけでは消費は伸びないとの声が上がっている
イランでの戦争を受け、中国中石化が中東依存を急減。サウジ産の購入をほぼ止める一方、割安なロシア極東ESPO原油を7~9月に30~40隻分確保し、供給とコストの両面でリスク分散を図っている。
「被災地を映すな」「真相を話すな」中国・広西の洪水から約1か月。住民のライブ配信を制限し、救助隊の動画は削除、決壊ダム周辺を封鎖し、救援テントまで撤去した。現地取材で見えてきたのは、災害の陰で進む情報統制の実態だった
中国の国有企業で、一般社員への身辺調査が拡大。親族の勤務先や海外渡航歴、小学校からの学歴まで会社へ報告を要求する
14回も未払い賃金の支払いを求めた末、爆発事件を起こした中国の30代男。ところが当局が真っ先に消したのは、事件の背景を伝える記事や情報だった。ネットでは「第二の楊佳」との声も。中国当局が本当に恐れているものとは何なのか