【佛家物語】仏陀への真の供養

お釈迦様は、涅槃に近づいた頃、マーラ王国のドゥシャナという街にやってきた。 都会の中の沙羅の森にたどり着いた彼は、それ以上進むことができず、2本の木の間にある森で涅槃に入ることを選んだ。

お釈迦様は弟子のアーナンダに、2本の木の間に寝床を作り、頭を北、顔は西に向け、足を交差させて、横向きに寝かせておくように頼んだ。 この時、咲いていなかった沙羅の木が花を咲かせ、その花が木からお釈迦様の体に落ちた。 沙羅双樹の花に加えて、さらに曼陀羅華や白檀の香りが空から降りてきて、仏様や近くの地面に着き、音楽や歌が空に響いていた。

これらの奇妙な光景に対して、釈迦牟尼仏はアーナンダに説明した。「アーナンダ、これは沙羅双樹の森に住んでいて、仏を信じている夜叉の神々だ。彼らは私に奇妙な花を捧げているのだが、これは本当の意味での如来への供養ではない」

アーナンダは、「では、仏陀への真の供養とは何でしょうか?」

釈迦牟尼仏はこう答えた。「正しい仏法を受け入れ、法を実践し、その仏法の戒律と修行に従うことができる者だけが、仏陀への真の供養をすることができるのだ!」。

(出典:《長部第一六大般涅槃經》《長阿含第二遊行經》))

転載「正見ネット」