農科学もうひとつの道 完全自然農法
7. 肌がきれいになる農作業~善玉菌が全身を浄化する
土いじりをすると手が荒れる──。家庭菜園を楽しむ人にしろ、プロの農業者にしろ、なぜか土に直接触れると手が荒れる。そして、そのことは当たり前のこととして一般に受け止められている。子供たちに農業体験をしてもらう企画がテレビ番組で紹介される場面でも、畑で種播きしたり、苗を植えたり、あるいは収穫するとき、子供たちはビニール手袋をはめたうえ、さらに軍手をはめて参加する様子が映し出される。いま日本の農地は、素手で入ってはいけない危険地帯になっているのだ。
ほぼ毎日、自然農法の畑の土に触れている筆者の手は、荒れることなくすべすべしている。すでに園芸経験があり、ずっと手荒れに悩まされていたという人も、この農園で野菜づくりを始めると、「手が荒れなくなった」と驚いている。両者の違いにどのような理由があるのだろうか。とくに手荒れについて検証したことはないが、考えられる一番の原因は「肥料」だと推測される。
「農薬」という可能性もなくはないが、かつて有機農業の現場で1年近く学んでいたとき、生産担当のスタッフたちは、例外なく手荒れに悩まされているのを見てきた。瑞々しい肌を持つ若いスタッフたちの両手の爪と皮膚がボロボロになり、痛々しかった。有機農業は農薬を使わない。つまり、肥料を投入した畑の土に直接触れて手が荒れていたのだ。そして、おそらく手荒れの本当の原因は、肥料を投入したことによる悪玉菌(腐敗菌など)の増殖によるものだろう。
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