米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に25日掲載された研究によると、米ファイザー/独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンは心筋炎のリスクを若干高めるものの、新型コロナに感染した場合の心筋症リスクはさらに高いことが、イスラエルのデータで分かった。写真は23日、米カリフォルニア州(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)

心筋炎リスク、ワクチンで若干上昇 コロナ感染なら一層上昇=研究

[25日 ロイター] – 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に25日掲載された研究によると、米ファイザー/独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンは心筋炎のリスクを若干高めるものの、新型コロナに感染した場合の心筋症リスクはさらに高いことが、イスラエルのデータで分かった。

イスラエルの大手健康保健機構クラリットのデータを基にした研究によると、ワクチン接種によって心筋炎を発症する可能性が高い人は接種者10万人当たり1─5人。一方、コロナ感染者では10万人当たり11人という。

研究者らは、ワクチンを接種した88万4828人と、同数の未接種者の有害事象発生率を比較した。その結果、接種者グループで心筋炎を報告したのは21人で、大半が若い男性だった。未接種者グループで心筋炎を報告したのは6人だった。

ワクチン接種者の有害事象は大部分が軽度だが、心筋炎など一部は深刻な可能性があるとした。

一方、コロナ感染者24万人超の有害事象発生率を調べたところ、コロナ感染自体が心筋炎の非常に強いリスク因子である可能性が示された。また、他の深刻な有害事象のリスクも大幅に高まるという。

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