イスラエルとレバノン停戦合意 ベイルートで祝賀

2026/04/17
更新: 2026/04/17

イスラエルとレバノンは今週初め、米ワシントンで数十年ぶりの直接協議に臨んでいた。

トランプ米大統領は16日、イスラエルのネタニヤフ首相とレバノンのアウン大統領が、グリニッジ標準時16日21時から10日間の停戦を開始することで合意したと明らかにした。また、この合意の対象にヒズボラも含まれると説明した。

現地メディアによると、ヒズボラの戦闘員が多くいるベイルート南郊では、深夜になると激しい祝賀の銃声が相次いだ。映像では、夜空に赤い閃光が幾筋も走る様子が確認された。(動画

イランの支援を受けるヒズボラは3月2日、イスラエルに向けてロケット弾を発射した。これにより、レバノンはアメリカとイスラエルによる対イラン軍事行動に巻き込まれた。

AFP通信によると、ネタニヤフ氏は16日、今回の停戦はイスラエルとレバノンの「歴史的な平和協定」につながる可能性があると述べた。一方で、ヒズボラの武装解除が前提条件になると強調した。

またネタニヤフ氏は、軍事展開を巡っては、レバノン側が求める全面撤兵には応じない考えを明確にし、越境侵入のリスクやイスラエルへの攻撃を防ぐため、既存の安全地帯を拡大すると表明した。

その上で、「われわれは現地にとどまり、撤退はしない」と述べ、現段階の戦略に変更はないと強調した。

イスラエル軍関係者も、10日間の停戦期間中にレバノン南部から数千人規模の部隊を撤収させる考えはないとしている。

一方、レバノンのサラム首相は、今回の停戦を歓迎すると表明し、これはヒズボラとイスラエルの戦闘が始まった当初からレバノンが求めてきたものだと述べた。また、停戦実現に向けて尽力したヨーロッパ諸国とアラブ諸国に謝意を示した。

さらに、国内で避難を強いられている120万人の住民が、できるだけ早く帰還できることに期待を示した。

レバノン軍は南部住民に対し、現地時間の深夜に停戦が正式に始まる前に、村や町へ急いで戻らないよう呼びかけた。冷静さを保って安全な場所にとどまるとともに、イスラエルの攻撃で残された不発弾や不審物に警戒し、見つけた場合は直ちに最寄りの軍拠点へ通報するよう求めている。