バイデン米大統領は21日の国連総会での演説で、アフガニスタンへの軍事介入を終わらせることで「集中的な外交」の新たな章を開くことを強調する。9日撮影(2021年 ロイター/Kevin Lamarque)

バイデン氏、「集中的な外交」強調へ 21日の国連演説で=高官

[ワシントン 20日 ロイター] – バイデン米大統領は21日の国連総会での演説で、アフガニスタンへの軍事介入を終わらせることで「集中的な外交」の新たな章を開くことを強調する。政府高官が明らかにした。

高官は「大統領は基本的に、アフガニスタンでの戦争終結で戦争に焦点を当てた章を閉じ、目的を持った効果的かつ集中的な米国の外交に焦点を当てた章を開くというメッセージを伝えるだろう」と指摘。さらに「バイデン大統領はあす、世界が分断された新たな冷戦という概念を信じていないことを伝える。バイデン氏は争いに陥ることのない活発で集中的かつ道義的な競争を信条としている」とした。

バイデン氏は気候変動や新型コロナウイルスの寄付に関する米国のコミットメントも発表する見込みだが、詳細は不明。

バイデン氏は20日午後に国連のグテレス事務総長と会談。21日午前には国連総会で大統領として初めて演説を行い、その後、モリソン豪首相やジョンソン英首相とそれぞれ会談する。

政府高官によると、バイデン氏は先週の米英豪の潜水艦契約を巡りマクロン仏大統領と電話会談を行いたい考えを示しているという。

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