2015年8月、北朝鮮の中朝国境付近を走る列車を見る女性、参考写真(Xiaolu Chu/Getty Images)

唇の荒れた兵士… 飢えと貧困にあえぐ北朝鮮国民、ミサイル発射に怒りやまず

北朝鮮は9月に入り、相次いでミサイルを発射した。深刻な飢えと貧困にあえぐ北朝鮮国民は、国営メディアがミサイル発射を「安全保障上の大きな成果」と宣伝していることに怒りを募らせているという。ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

北朝鮮は11日と12日に、新たに開発した長距離巡航ミサイルを、15日には短距離弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射した。朴正天政治局常務委員は、脅威となる勢力に甚大な打撃を加えられる手段になると述べ、「鉄道機動ミサイルのシステムを実戦に導入したことは戦争抑止力の強化において極めて大きな意義を持つ」と高く評価した。

これに対し、北朝鮮国民は、生活を顧みない政府に怒りをあらわにした。核兵器・弾道ミサイル開発をめぐり国際的な制裁を科されている北朝鮮は、慢性的な食糧不足に陥っている。さらに中共ウイルス(新型コロナ)対策として中朝国境を閉鎖したで、貿易が停止。今年に入って大量の餓死者が出ているとの情報もある。

▶ 続きを読む
関連記事
[ワシントン 10日 ロイター] – バイデン米大統領は11日、インドのモディ首相とバーチャル形式 […]
[パリ 8日 ロイター] – 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した3月の食料価格指数は159. […]
バイデン米政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国 […]
[マニラ 28日 ロイター] – フィリピン軍と米軍は28日、2015年以降で最大規模となる合同軍 […]
2019年に中国当局の宗教弾圧から逃れるため、韓国の済州島(チェジュ島)に渡った中国のキリスト教信者60人が、中国に強制送還されるという問題に直面している。