中国の漢方医は、立秋に体の栄養と潤いを養うための食べ物や漢方薬を勧めています(june. / PIXTA)

漢方医が勧める、体に栄養と潤いを養う1杯のスープ

秋は、乾燥した肺の状態を改善するために有効な季節です。
秋が深まると、暑さは残るものの、肌の乾燥や喉の渇き、便秘、空咳、鼻血などの不調が出てきます。

これは「秋の乾燥」の兆候によるものです。 賴睿昕医師によると、この季節は肺が傷つきやすいと言います。肺はデリケートな器官であり、乾燥を恐れるからです。漢方では、口、鼻、肺、皮膚を含めて肺系としており、この時期は、特に皮膚や、呼吸器系の関連疾患が多く発生しやすいとされています。

立秋を迎えた後は、体の栄養と潤いを養うための食材を食べて秋の乾燥を抑え、体の土台を整えることが大切です。
アレルギー疾患は秋に発生しやすいので、鼻のアレルギーをお持ちの方は、この時期にしっかりとケアしてください。今、肺を大切にしておけば、冬になってもアレルギーが起こりにくくなります。

また、暑がりな体質の人は、秋以降に乾燥の影響を受けやすくなるので、食生活にも気を配る必要があります。体が冷えている人は、免疫力が弱く、季節ごとの気温差の影響を受けやすいので、暖かい服装を心がける必要があります。

秋の乾燥を防ぐには、水分を補給することと、肺に栄養を与える食品を食べることが重要で、ゼラチン質を多く含む食品や、粘り気のある食品を多く食べ、体の栄養と潤いを養いましょう。
 

秋の乾燥を防ぐためには、ゼラチン質の食品や粘り気のある食感の食品で肺を補い、栄養を補給することが大切です(大紀元)


蜂蜜:肺を潤し、咳を和らげ、下剤、肌に栄養を与える効果があります。普通の水に混ぜることで、水分補給にもなります。

梨:肺を潤し、咳を和らげ、痰を取り除き、熱を冷まします。ただし、本来は冷たいものなので、体が冷えやすい人は食べ過ぎに注意してください。
気管の悪い子供がいる場合は、肺に栄養を与えるために、氷砂糖を入れた梨の煮込みを作ったり、気をつけている人はほたて貝を入れたりします。暑がりの人や、乾燥肌の人は、秋以降に鼻腔の粘膜が乾燥しているため、鼻血が出やすくなるので砂糖梨はおすすめです。

蓮根:生の蓮根は清涼感があり、清熱涼血、止血、瘀血を散らす効果があります。火を通すと、冷から温へと性質が変わり、養血、開胃、強脾、養陰の効果があります。

ゆり根:精神を落ち着かせ、肺を潤し、咳を和らげ、呼吸器系を維持するなど、薬用として珍重されてきた野菜です。

山芋:秋以降は、肺と胃の陰を養うことが重視されますが、山芋はその両方に適しています。 一般的に市販されている山芋の中でも、日本の山芋は、通常の山芋よりも滑らかな食感と優れた滋養強壮効果があり、最も優れています。ゆり根と山芋のリブスープを食べて栄養補給することもできますが、山芋もでんぷん質を含む食材なので、ダイエットしている人は摂取量に注意してください。

白キクラゲ:別名「貧乏人のツバメの巣」とも呼ばれ、滋養強壮の効果があります。 白キクラゲは、甘くて軽く無毒なので、肺熱を伴う咳、乾いた咳、胃腸の乾燥、便秘などに適しています。

乾燥を助長する食物や調理法を避ける

・温熱性の食物の調理は避けましょう。

温熱性の食物:ビスケット、ナッツ、チョコレート、辛味食品(ショウガ、ネギ、唐辛子)

温熱性の調理法:揚げる、焼く、煎じる、オーブンを利用する

体を鍛えている男性の多くは、良質なタンパク質を補うために、ナッツ類をたくさん食べています。賴睿昕医師は、ナッツは乾物なので、怒りっぽい人や暑がりの人は、1日に少量を摂取し、残りは他の食物でタンパク質を補う事を勧めています。

秋のおすすめスープ:紅棗銀耳蓮子湯

賴睿昕医師は、秋に陰を養い肺を潤し、脾臓と食欲を養うために、白キクラゲをスープに使うことを勧めています。

写真3:秋の健康薬膳スープ:紅棗銀耳蓮子湯

材料:生の白キクラゲ100g、乾燥ゆり根20g、乾燥ハスの実40個、赤ナツメ20個、クコの実2把、氷砂糖適量。

調理方法

1.乾燥したゆり根を洗って、綺麗な水に1時間浸します。赤ナツメは洗って綺麗な水に10分ほど浸し、包丁で皮を切ります。白キクラゲは先端を取り除き、乾燥したハスの実を綺麗な水で洗います。 

2.上記の材料を鍋に入れ、2リットルの水を加えて60分煮ます。

3.約20分後に沸騰してきたら、蓋を持ち上げて、吹きこぼれないように弱火にします。

4.ほぼ火が通ったところで氷砂糖を入れ、クコの実を入れてできあがりです。


(翻訳・志水慧美)