10月3日、米政府は中国に対して台湾付近での「挑発的」軍事行動を中止するよう要求した。写真は2018年11月、高鉄左栄海軍基地を視察する蔡英文総統(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

米政府が中国に「挑発的」軍事行動中止を要求、台湾防空識別圏侵入で

[台北 3日 ロイター] – 米政府は3日、中国に対して台湾付近での「挑発的」軍事行動を中止するよう要求した。

1日から3日までに延べ100機近くの中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入。台湾国防部によると、2日だけでも39機とこれまでで最も多数が押し寄せた。

これを受け米国務省の報道官は「米国は中国による台湾周辺における挑発的な軍事行動を大変懸念している。それは情勢を不穏化させるだけなく、双方が相手の動きを読み違える危険があり、地域の平和と安定を損なう。われわれは中国政府に台湾への軍事、外交、経済面での圧力や強要を止めるよう求める」と述べた。

その上で「米国は台湾海峡の平和と安定に永続的な利益を有しており、台湾が『十分な自衛能力』を維持するのを支援し続ける。米国の台湾に対するコミットメントは堅固で、これは台湾海峡と周辺地域の平和と安定の維持に貢献する」と強調した。

台湾外交部は米国の懸念表明に感謝の意を示すとともに、中国がインド太平洋地域の緊張を高めていると改めて批判した。

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