中国の一般炭価格が13日、過去最高値を更新した。中国当局が12日に電力価格の自由化を発表し、電力会社の石炭需要が高まる一方、主要な石炭生産地域である山西省で最近洪水が発生したことで、需給逼迫に拍車がかかった。写真は瀋陽市で9月撮影(2021年 ロイター/TINGSHU WANG)

中国石炭価格が最高値更新、洪水で供給不足に拍車

[北京 13日 ロイター] – 中国の一般炭価格が13日、過去最高値を更新した。中国当局が12日に電力価格の自由化を発表し、電力会社の石炭需要が高まる一方、主要な石炭生産地域である山西省で最近洪水が発生したことで、需給逼迫に拍車がかかった。

中国は石炭の供給不足や価格高騰を受けて深刻な電力不足に見舞われており、政府は石炭の増産や工場の電力需要管理など一連の対応策を講じている。

石炭の主要生産地である山西省と内モンゴル自治区の地元政府は約200の鉱山に増産を命じたが、山西省では最近の雨で60の鉱山が浸水した。省当局者は12日の記者会見で、合計480万トンの年間生産能力を持つ4つの鉱山がなお閉鎖されたままだと説明した。

鄭州商品取引所の一般炭先物1月限<CZCc4>は一時1トン=1640元(254.44ドル)と最高値を付けた。

中国国家発展改革委員会(NDRC)は12日、石炭火力発電による電力の価格を完全に自由化すると発表。産業用・商用利用者はこれまで、一定の価格で電力契約を結ぶことができたが、今後は市場からの電力購入が求められる。

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