10月17日、 英与党・保守党のデービッド・アメス下院議員が地元有権者との集会で男に刺され死亡した事件で、逮捕された男がソマリア元首相の顧問だった人物の息子であることが17日分かった。英南東部リー・オン・シーで15日に行われたアメス議員の追悼式典で撮影(2021年 ロイター/Tony O'Brien)

英議員刺殺、容疑者は元ソマリア首相顧問の息子 テロ事件で捜査

[ナイロビ/ロンドン 17日 ロイター] – 英与党・保守党のデービッド・アメス下院議員(69)が地元有権者との集会で男に刺され死亡した事件で、逮捕された男がソマリア元首相の顧問だった人物の息子であることが17日分かった。捜査当局筋が明らかにした。

アメス議員は15日、イングランド南東部リー・オン・シーの教会で開かれていた有権者との集会に出席していたところを刃物で複数回刺され、死亡した。動機は分かっていないが、警察はテロ事件として捜査している。

英国では5年前にも野党・労働党の議員ジョー・コックス氏が殺害される事件が起きており、議員の安全対策の見直しが求められている。

警察は現場にいた25歳の英国籍の男を殺人容疑で逮捕し、単独犯との見方を示した。反テロリズム法に基づき22日まで拘束する。容疑者の名前は明らかにされていないが、捜査に詳しい関係者は「アリ・ハービ・アリ」と明らかにした。

一方、容疑者の父親は英紙タイムズ日曜版に、息子が事件を巡り逮捕されたことを認めた。父親はソマリアのハッサン・アリ・カイレ元首相の元メディア担当顧問で、ロイターの取材に対し「初期捜査が進行しているため、事件について話さないよう指示されている」などと答えた。

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