米軍事力、二正面作戦には不十分 予算増不可欠=シンクタンク評価
米保守系シンクタンク・ヘリテージ財団は20日、年次の米軍事力評価報告書を発表した。昨年と比較して軍の能力は向上しているものの、長年の米国の戦力指標である「2つの大きな紛争を同時に継続して戦える力」には不十分だと評した。
2015年から続くヘリテージ財団の年次報告書は、米国の安全保障上の課題と軍の対処能力を評価するもの。ケイ・ジェームズ理事長は序文で、評価を通じて、米国の政策立案者が軍の現状と動向を把握し、軍に必要な資金と支援が促進されることを期待すると述べている。
財団は戦力プラットフォーム指標として、陸軍が50の旅団戦闘団を備え、海軍が400隻の戦艦と624機の攻撃機を所有し、空軍が1200機の戦闘機・地上攻撃機を構え、海兵隊が30の大隊を持つべきだとしている。これらに加え、衛星プラットフォーム、地上通信局、戦闘を支援するのに十分な人員のいる宇宙軍が必要だという。
関連記事
米軍は中東に約9千人の海軍兵と海兵隊員を増派しており、複数の軍艦がすでに出航した。トランプ大統領が中間選挙後にイランへの攻撃を再開、強化するか検討する中、今後数週間から11月末にかけて、米軍の3個空母打撃群が中東に集結する可能性がある
ボーイングは、米海軍の次世代艦載戦闘機を開発するため、200億ドルを超える契約を獲得した。海軍との契約は、第6世代のF/A-XX戦闘攻撃機の本格開発を対象とし、地上試験、耐空性試験、システム試験、兵器試験に使用する機体も含む。
米国防総省は、迎撃ミサイルの生産能力を大幅に引き上げる。パトリオット向けは3倍、THAAD向けは4倍に増強。イランとの戦闘やウクライナ支援で在庫が減少しており、米軍は防衛産業の生産体制の立て直しを急いでいる
米海軍が射程460キロとされる新型超長距離空対空ミサイルAIM-424「マリス」の飛行試験を開始。F-35Cへの搭載やAIM-174Bとの役割、西太平洋の航空戦力バランスへの影響を解説する
トランプ氏が米海軍の最新鋭空母で、電磁式カタパルトを取りやめ、旧来の蒸気式への回帰を指示した。中国共産党政権が海軍力を急速に増強する中、なぜ「最新技術」から逆行するのか。背景には、電磁式の信頼性をめぐる長年の問題がある