2021年9月26日に撮影された、中国湖北省武漢市の恒大長青コミュニティの航空写真(Getty Images)
オピニオン

中国当局、不動産バブル危機を簡単に解決できない

不動産バブルを無視し、その影響を相殺し、不動産部門の崩壊を他の部門に置き換えながら成長を続けられる経済はどこにもない。アイスランドやスペインのような規制の厳しい国は、不動産セクターの崩壊による悪影響を抑えることができなかった。中国共産党も例外ではない。

中国では、不動産セクターの規模巨大化、過剰なレバレッジ、家計および個人投資家の手にある不動産開発会社の負債という3つの課題がある。

「中国の不動産市場は、世界経済の中で最も重要なセクターとして知られている。その規模は約55兆ドル(約6280兆円)で、米国の2倍、中国のGDP(国内総生産)の4倍に達している」と、オックスフォード大学の中国問題研究者であるジョージ・マグナス氏は英紙ガーディアンへの寄稿で指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
日本の象徴である富士山の山頂で、中国人観光客が突然、中国国旗を振りかざした。これに対してアメリカ海兵隊員と推測される人物が日本国旗を振り返した事がXで議論を読んでいる。この出来事から現代中国人の言動に大きな影響を与えている中国共産党文化の毒素が現れている
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる
中東は「敵か味方か」だけでは語れない、複雑な利害が絡む場所。2026年、米国が仕掛けた「二重封鎖」という新戦略が、イランや中国の計算をどう狂わせるのか。平和を揺るがす「急所」の正体を分かりやすく解説