11月22日、オーストリア政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、4度目となる全土ロックダウン(都市封鎖)を開始した。ウィーンで16日撮影(2021年 ロイター/Lisi Niesner)

オーストリア、全土ロックダウン開始 西欧で今秋初

[ウィーン 22日 ロイター] – オーストリア政府は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、4度目となる全土ロックダウン(都市封鎖)を開始した。西欧で今秋、ロックダウンが再導入されるのは初めて。

厳格な措置で市民からは不満の声が出ている。

今回の措置は、これまでのロックダウンと同様の内容だが、ワクチン接種の進展後では初のロックダウンとなる。レストラン、カフェ、バー、劇場、必要不可欠ではない店舗、美容室などは当初10日間の予定で閉鎖される。閉鎖期間は最大20日に達する可能性がある。

観光客が集まるクリスマスの市も禁止される。スキー場のリフトについては、ワクチン接種者の利用を認めることが土壇場で決まった。ホテルでは新たな宿泊客の受け入れが禁止される。

政府は先週、ワクチン接種を終えていない人を対象とした部分的な封鎖を導入したが、感染増加に歯止めがかからず、新規感染者が1年前のピークを大幅に上回った。集中治療室の病床も不足しつつある。

政府は19日、完全なロックダウンを22日から導入すると表明。来年2月1日までのワクチン接種を全国民に義務付ける方針も示した。

仕事や必要不可欠な買い物での外出は認められる。散歩も認められ、時間や距離の制限はない。職場や学校は閉鎖されないが、政府は可能な場合は子供を自宅待機させるよう呼び掛けている。

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