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「ビタミンD欠乏はコロナ感染を招く」その対策を紹介します

研究によると、新型コロナウイルスの流行期間中、体内に「ビタミンDが不足している人」は感染しやすいことが分かりました。しかし、現代人の多くはビタミンD不足の問題があります。どのように有効に補充したら良いでしょうか。
 

免疫の第一線を強化

ビタミンDには、新型コロナウイルス感染症のリスクを低下させる効果があります。

ビタミンDとは、皮膚が日光に当たることで合成される「太陽ビタミン」のことです。ヒトの体は本来、生物学的に活性のあるビタミンDを合成することができるのですが、現代人は室内にいることが多く、外出時には日焼け止めクリームを塗る習慣があります。

冬にはまた服で体をしっかりと隠し、肌が紫外線を受けるのを防ぐため、結果的にビタミンDの欠乏を引き起こしているのです。

しかし、ビタミンDは人体の健康維持に重要な役割を果たしています。ビタミンDが欠乏すると、骨粗しょう症くる病、心臓病、糖尿病、うつ病、アルツハイマー型認知症、がんなど重篤な病気にかかりやすくなります。

既存の研究により、ビタミンD新型コロナウイルス感染と関係があることが分かっています。『アメリカ医学学会誌』と『欧州生物化学連合会誌』がそれぞれ発表した研究の結果によると、ビタミンDが不足している人は、不足していない人に比べて新型コロナウイルスによる肺炎を発症するリスクが50%~77%増加することが判っています。

入院した新型コロナ患者から採血調査を行った結果、ビタミンDが深刻に不足した場合、重症化する確率が高いことも分かりました。

台北市にある愛家自然クリニックの院長で、英オックスフォード大学の神経学博士である陳惟華氏は、「ビタミンDの補充が新型コロナを予防できるという確実なデータはない」と指摘します。

しかし、ビタミンDは確かに体の第一線の免疫力を高めることができます。ビタミンD欠乏が深刻であれば、インフルエンザ感染のリスクが2倍になることが研究によって示されています。また2018年の研究によると、ビタミンDの補充により呼吸器系ウイルス感染症のリスクが70%減少することも示されています。
 

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3つの方法で「ビタミンDを補充しましょう」

ビタミンDは、日光を浴びる、食事から摂取する、サプリメントを服用するという3つの方法によって摂取できます。

1、 日光浴をする
毎日15分間、日光浴ができればよいですが、平日には難しい場合もあるでしょう。そのときは休日に、少なくとも30分は日光浴をしてください。日中に日光を浴びるのがベストで、この時間は特に紫外線が強く、短時間で皮膚を刺激して十分なビタミンDを作り出すことができます。

日光を浴びているときは、サンオイルを塗ってはいけません。屋外で、最低でも1/3の皮膚は日光にさらします。室内でガラス窓越しに日に当たっても、効果は期待できません。頭と顔は帽子で保護できます。

2、 食事からの摂取
薦められる食材は、シイタケ、乾燥キノコ類、藻類、鶏卵、レバー、キャビア、オートミール、牛乳、ヨーグルトなどです。

また、ニシン、イワシ、マグロなどの脂ののった魚は、ビタミンDだけでなくオメガ3脂肪酸も含まれており、優れた食材です。ただし、食物に含まれるビタミンDの量は一般的に少ないと言われています。

3、 サプリメントの服用
成人では1日当たり400~800国際単位(IU)のビタミンDが推奨されていますが、疫病の流行時にはこれが1000 IUに上昇する可能性があります。

一方、他の水溶性ビタミンとは異なりビタミンDは脂溶性であるため、1日の摂取量が2000 IUを超えた場合は、体外に排泄しないと副作用が生じます。
 

サプリメントを選ぶポイントは、これ

ビタミンDには、D2とD3の2種類があります。それを補充する市販サプリメントの種類は、まさに様々です。

陳惟華氏は、「サプリメントを購入するなら、ビタミンD3のものを服用するのが最も早くビタミンDを補う方法です」と言います。

ビタミンDサプリメントを選択する際の優先順位は、非活性ビタミンD3、活性ビタミンD3、ビタミンD2の順です。

陳惟華氏は、ビタミンD2、ビタミンD3は、いずれも体の代謝によって活性のあるビタミンDを生成することができ、その両方が有効であると説明します。しかし、ビタミンD3は、ビタミンD2よりも活性型ビタミンDに変換される量が多く、またビタミンD2よりも生物学的利用価値が高いため、血中ビタミンD濃度が上昇すると言います。

活性型ビタミンD3は摂取するとすぐに作用しますが、不活性型ビタミンDは体が必要に応じて必要な活性型ビタミンDに変換されるものです。したがって、不活性型ビタミンD3の補給は、誤って過剰摂取することを避けられるため安全に摂取できることになります。

サプリメントの包装では、活性型ビタミンD3はミリグラム(㎎)で表示され、不活性型ビタミンD3はIUで表示されます。

ビタミンD3は動物由来であることが多いですが、台湾に多い菜食主義者は、藻類またはコケ植物を原料とする非活性ビタミンD3を購入することができます。

サプリメントは液状でも固形でもかまいませんが、液状ビタミンはカプセルやトローチよりも早く吸収されます。菜食主義者は液状ビタミンが良いでしょう。カプセルの殻に動物性成分が含まれている場合があるからです。
 


(文・蘇冠米/翻訳編集・鳥飼聡)