棚ごと持ち去る万引き犯も…米小売店、窃盗で業績圧迫
米国では万引きが深刻な社会問題となっている。世界最大の家電量販店ベスト・バイのコリー・バリー最高経営責任者は、組織化された犯罪グループによる万引きが増え、業績が圧迫されていると訴えた。また、窃盗犯の攻撃的な行動により、従業員がトラウマに陥る事態もあるという。
バリー氏はウォール街のアナリストとの電話会談で、窃盗犯が銃やバールを持ち込んで従業員や顧客を脅す事件が多発し「従業員にとってトラウマになるような事態となっている」と述べた。同社では対策として、警備員を増員するほか、従業員の安全を最優先し、窃盗犯と物理的な衝突をさける方針を定めているという。
米国では窃盗犯が集団で店舗に侵入し、棚ごと高額商品を持ち去っていく手口が横行している。バリー氏はCNBCとのインタビューで「組織的な万引きにより、収益に影響が出ているだけでなく、すでにひっ迫している労働状況がさらに厳しくなっている」と訴えた。
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