犬は孤独が嫌いなので、あまり長い時間ひとりぼっちにしない方がよい(Shutterstock)

犬はどのくらい ひとりぼっちでいられる?

ネット上でが留守番しているときに「大暴れ」する動画がとても人気です。ソファをかじったり、トイレのトイレットペーパーを引きずったり、飼い主の食糧庫から食べ物を盗んだり…。

しかし、必ずしも犬に留守番させることがこういったリスクであるとは限りません。一人でいる時間が長すぎなければ、しつけの行き届いた犬の多くは飼い主を待ってくれます。

犬は寂しがりや

犬は家庭に活力を与え、孤独な人に安らぎを与えることができます。しかし、犬は社会的な動物であり、多くの関心を寄せ、かまってあげる必要があることに注意しなければなりません。長く放っておくと、健康被害が出たり、家屋に被害が出たりすることもあります。

それでは、犬はどれくらいの時間、安全にひとりぼっちでいることができますか?この質問に対して、専門家でさえ正確な答えを持っていません。通常、3時間から6時間が目安だそうです。これは、犬種、体型、トレーニング、健康状態によって異なります。

一般的に、犬が若ければ若いほど、一緒に過ごす時間やしつけをする時間が必要です。高齢で健康な犬は、寝てばかりいるので、常に気を配る必要はありません。

 

ひとりぼっちでいる時間が長すぎると、心配で家の中のものを壊してしまうことがあります。 (Shutterstock)

オーストラリアン・シェパードやシベリアンハスキーなど、一部のとてもエネルギッシュな犬種は、頻繁な活動が必要です。そうしないと、一人でいるときに退屈すると、家の中のものを破壊してしまうことがあります。 ですから、犬を飼い始める前に、その犬種の気質を知っておく必要があります。

また、どの種類の犬でも、飼い主と長く離れると不安な表情を見せることがあります。不安感が強いと、吠えたり、家具を壊したり、自傷行為に走ることもあります。

伝染病は犬の気分にも影響する

特に今回のコロナでは、犬の「心の問題」が深刻です。犬も人間と同じように生活習慣があるため、飼い主が急に予定を変更すると、その習慣が崩れやすくなります。

 

コロナが私たちの生活を変えるように、犬の日常生活にも影響を与えるでしょう。 (Shutterstock)

「People’s Dispensary for Sick Animals 2021」のレポートによると、2020年3月以降に保護された犬の20%近くが、ひとりぼっちになったときに過度のストレスを感じる兆候があり、コロナ前に保護された犬の22%が、現在奇妙な兆候を示していることがわかりました。

コロナ前に保護された犬の22%が、静かな場所を好む、一人にすると躁状態になるなど、奇妙な新しい行動をとるようになったそうです。

そのため、スケジュールを変更した飼い主は、新しいライフスタイルに適応できるよう、犬のトレーニングを行うことをお勧めします。あなたの犬がすでにこれらの行動のいずれかを示している場合は、獣医に診てもらうか、ライセンスを持つ犬の行動療法士に相談することをお勧めします。

犬が留守番に適応するためのトレーニング

愛犬が一人で安全にお行儀よく過ごすためには、飼い主の不在に適応できるようにしつけることが大切です。 「アメリカンケネルクラブ」は、犬を飼い始めた初期の段階から飼い主がしつけを始めることを推奨しています。

これは、犬をケージや部屋に一人きりにして、ドアを閉めたまま帰るという方法で行うことができます。あまり長い時間犬を放置せず、最初は10分程度にして、トレーニングが進むにつれて時間を長くしていくようにしましょう。同時に、ケージに食べ物やおもちゃを常備しておくことで、犬がケージの中で食事したり遊んだりすることに慣れるようにします。

犬が留守番するときの不安を軽減するために、こんなアイテムをプラスしてみましょう。

・噛むおもちゃ

・自動ボール投げ機、アクティビティ・フリップボードなどのインタラクティブな玩具。

・問題を解くとお菓子が出てくるパズルボード

・一定の高さのフェンス(犬を部屋の中の安全な場所に閉じ込めるため)

・落ち着く服、落ち着く香りを放つ首輪、ぬいぐるみのような自己発熱する犬用ベッドなど、落ち着くアイテム。

 

お菓子の入ったパズルボードがあれば、愛犬の一人の時間を退屈させません。 (Shutterstock)

トレーニング中は、毎日の昼休みに定期的に犬を散歩させるなど、飼い主の仕事のスケジュールに慣れさせておくことが必要です。

それでも、仕事に行っている間、愛犬が不安な場合は、自宅にカメラを数台設置して愛犬を見守るのもよいでしょう。

愛犬の体調に気を配る

また、愛犬が一人で過ごす時間を左右する重要な要素として、排尿の問題があります。我慢しきれずに家を汚してしまうのを防ぐには、こまめに散歩に連れ出すことが大切です。

 

飼い主は定期的に犬を散歩に連れ出し、排尿させるようにしましょう。 (Shutterstock)

一般的に、小型犬や若い犬ほど排尿回数が多いと言われています。生後数週間の犬は、1時間以上尿を我慢することができない場合があります。一方、成犬では6時間以上我慢することができます。「アメリカンケネルクラブ」は、年齢別に犬が尿を我慢できる最長時間をまとめています。

10週間未満:1時間

10~12週間:2時間

3ヶ月:3時間

4ヶ月:4時間

5ヶ月:5時間

6ヶ月:6時間

6ヶ月以上:6~8時間を限度とする。

つまり、成犬であっても6〜8時間以上一人にしておくことはできないのです。もちろん、犬によって状況は異なるかもしれません。例えば、老犬の場合、午後はずっと寝ていてトイレの回数が少なくて済みますが、糖尿病や腎臓病の犬の中には、頻繁に排尿が必要な子もいます。

犬は私たちの忠実なパートナーですが、その分責任も重大です。もし、家で愛犬と過ごす時間が十分に取れないのであれば、他のペットを選んだ方がいいのかもしれません。 

(翻訳・里見雨禾)

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