12月24日、香港の二つの大学が、1989年の天安門事件を記念する像を構内から撤去した。写真は撤去作業現場。香港で23日撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

天安門事件の記念像、さらに2大学が撤去 香港

[香港 24日 ロイター] – 香港の二つの大学が24日、1989年の天安門事件を記念する像を構内から撤去した。

香港中文大学は、高さ6.4メートルの「民主の女神像」を撤去。大学側は「無許可の像」を撤去したとの声明を発表した。

元学生は「ショックだ。民主の女神像は大学の自由な雰囲気を象徴していた」と語った。

嶺南大学も、天安門事件を記念するレリーフを撤去。大学側は「法律上・安全上のリスク」があるものを撤去したと述べた。

レリーフと民主の女神像を制作した芸術家の陳維明氏はロイターに対し、作品に傷が付けば大学を訴えるとした上で「残忍な弾圧の歴史を葬り去りたいのだろう。香港に今後もさまざまな見方が存在することを認めないのだろう」と語った。

香港大学も今週、天安門事件で殺害された民主化運動参加者を追悼する記念像「国恥の柱」を構内から撤去している。

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