空母「ハリー・S・トルーマン」は地中海で合同軍事演習に参加する。資料写真(U.S. Navy photo by Aircrew Survival Equipmentman 1st Class Brandon C. Cole)

米空母打撃群、南シナ海と地中海で同時展開 NATO軍指揮下入りは冷戦後初

ロシアがウクライナ周辺地域に戦力を配備するなか、米軍空母がNATOの指揮下に入り、欧州の海軍と地中海で演習を開始した。同時に中国共産党へのけん制として2つの空母打撃群を西太平洋に展開、海上自衛隊と演習を行なった。

海上自衛隊と米空母打撃群の共同演習は17日から22日にかけてフィリピン海で行われた。海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」、米海軍の空母「カール・ヴィンソン」と「エイブラハム・リンカーン」そして強襲揚陸艦や駆逐艦など10隻の艦艇が参加した。演習の目的について、米太平洋艦隊は「自由で開かれたインド太平洋を維持し守る」ためだと発表した。

演習後、2つの米空母打撃群は南シナ海を航行した。米国防総省は24日、空母打撃群が南シナ海で対空戦闘や対艦戦闘の演習を実施すると明らかにした。

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