2022年2月4日、北京冬季オリンピックの開会式で聖火ランナーを務める新疆ウイグル族のイラムジャン選手(左)と趙嘉文選手(右)(Antonin Thuillier/AFP via Getty Images)

ウイグル族の女性聖火ランナー 開会式翌日から姿消した

北京冬季オリンピックの開会式で聖火リレーの最終ランナーに選ばれた新疆ウイグル自治区出身のディニグール・イラムジャン(Dinigeer Yilamujiang)選手は一躍世界の注目の的になったが、大会2日目、突然メディアを避けるようになって姿を消した。

新疆ウイグル自治区をめぐっては、中国政府による人権侵害が行われているとして、米国をはじめとする西側諸国が五輪開会式に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明した。

聖火台の点火にウイグル族の選手を起用したことについて、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのシニア・チャイナ・リサーチャーのヤーチュー・ワン氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材に対して、「私はここ数年、中国政府がいかに好戦的で傲慢になっているかをよく知っているが、その図々しさにはいまだに驚いている」と述べている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国が進める「軍民融合」の実態を解説。商船をミサイル艦へ転換する「中大79」や、戦車を輸送する大型フェリー、さらに「海上民兵」という民間を装う準軍事組織の脅威など、偽装される海上戦略の深層に迫る
中国のファーウェイ系EVで異常動作。「開く(後ろへ倒して)」と指示した座席は逆に前へ倒す動きを始め、子供を挟みかけた。父親が「止まれ!」と何度叫んでもシステムは反応せず、中国SNSで「危なすぎる」と波紋が広がっている
中国AI「豆包」で、歴史上の大統領を検索すると人気俳優の画像が表示される騒動が発生。有料化直後だっただけに、「これで課金?」と批判が広がり、中国SNSでトレンド入り
中共系企業が提供する安価な5G通信網。その裏では、各国を技術・資金・インフラ面で依存させる「シリコン・カーテン」が広がっている。ファーウェイ問題や一帯一路を通じて進む「デジタル属国化」の実態を分析する
最近、中国版のTikTok、抖音(ドウイン)では「深夜の造反」と呼ばれる現象が現れている。市民が隠喩的な文章で、特定の時間帯に中国共産党への不満を投稿している。