北京国家水泳センターにある2022年北京冬季オリンピックのロゴの前を歩く中国人男性=2021年4月9日(Lintao Zhang/Getty Images)

<北京五輪>帰化選手や一時資格停止の審判の採用 メダルラッシュ狙う中国当局

4日に開幕した北京冬季五輪では、開催国・中国を巡って物議が絶えない。中国代表選手の中に、海外で生まれ、中国籍に帰化した選手が多くいることが注目されている。しかし、帰化選手に対する中国メディアや国内世論の対応は明暗が分かれた。中国当局は帰化選手を起用しメダル数を増やすことで、国民の愛国主義感情を高めようという狙いがあるとの指摘がある。

中国当局は今回の大会に総勢174人の選手団を派遣した。人数としては過去最多。

中国メディア「観察者網」3日付によると、中国国内ではアイスホッケー中国代表の帰化選手の多さに驚きの声が上がっている。アイスホッケー男子チーム25人のうち、帰化選手は15人いる。女子チーム23人のうち、帰化選手は13人。この28人の帰化選手のうち、22人は中国人の親、または祖父母が中国人だという。

▶ 続きを読む
関連記事
高市早苗首相の台湾有事に関する発言を受け、日中関係の緊張が一段と高まる中、17日、台湾の頼清徳総統は中国共産党政府に対して「地域の平和と安定を乱すトラブルメーカーになるべきではない」と強く訴えた
中国の街頭に、反共ポスターが次々と貼られている? 監視社会の中で、市民が命がけで残した言葉とは——。いま何が起きているのか
習近平は実質的な権力をすでに失っている。権力を守ろうとした彼の試みは挫折し、人民解放軍(PLA)の指揮系統外で「秘密の軍隊」を創設した試みも潰された
習近平の「150歳発言」を契機に、中国の富裕層向けに若者の血液を用いた「若返り医療」の動画が拡散され、波紋を呼んでいる。動画は大量の若年血液が必要だと宣伝。専門家やネット上で、中共当局が管理するドナーバンクや血液供給源が存在しているとの疑念が高まっている。
北京で「ゴキブリ粉ラテ」が登場し、中国SNSが大騒ぎ。粉末と言いながら「生きていたころの姿そのまま」の外殻や幼虫をポンポン盛る強烈トッピング。