2月24日、バイデン米大統領は、ロシアに対する制裁で同国を国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済ネットワークから排除することに踏み込まなかったことについて記者団から質問された際、「常に選択肢にある」と述べた。ホワイトハウスで撮影(2022年 ロイター/Leah Millis)

SWIFTからのロシア排除、常に選択肢=米大統領

[ワシントン/ブリュッセル 24日 ロイター] – バイデン米大統領は24日、ロシアに対する制裁で同国を国際銀行間通信協会(SWIFT)の国際決済ネットワークから排除することに踏み込まなかったことについて記者団から質問された際、「常に選択肢にある」と述べた。

その上で、現時点で欧州で望まない意見があると述べ、制裁に盛り込まなかった理由を説明した。

旧ソ連の構成国で、現在は欧州連合(EU)に加盟しているバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は24日、ウクライナ侵攻を始めたロシアの金融機関をSWIFTから排除するよう国際社会に求めた。

ただ、他のEU加盟国は、欧州債権者が資金を取り戻すことが難しくなるとしてSWIFTからのロシア排除に消極的。また、ロシアは代替決済システムを構築しており、効果を疑問視する指摘もある。

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