国際刑事裁判所(ICC)の検察官は2日、ウクライナで戦争犯罪が行われた疑いについて直ちに捜査を開始すると明らかにした。写真は2021年3月、ハーグで撮影(2022年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

国際刑事裁、ウクライナでの戦争犯罪容疑で捜査開始

[アムステルダム 2日 ロイター] – 国際刑事裁判所(ICC)の検察官は2日、ウクライナで戦争犯罪が行われた疑いについて直ちに捜査を開始すると明らかにした。前例のない数のICC加盟国から要請があったという。

カリム・カーン検察官はツイッターで「39カ国からの要請を受け、ウクライナで正式に捜査を開始する」と述べた。

ウクライナ領土で行われた戦争犯罪、人道に対する罪、集団殺害に関する過去および現在の全ての容疑について、証拠収集を開始するという。

ロシアによる2014年3月のクリミア併合やウクライナ東部における政府軍と親ロシア派の戦闘を受け、ウクライナは自国領土での13年末以降の戦争犯罪と人道に対する罪についてICCの管轄権を受け入れている。

ロシアはICC非加盟で管轄権を受け入れていないが、ICCは加害者の国籍にかかわらずウクライナ領で起きた戦争犯罪と人道に対する罪を捜査できる。

関連記事
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
ゴールデンウィーク中に外国人労働者の受け入れ拡大に向けた法改正の審議が進む。識者は「実質移民解禁ではないか」と危惧する。こうしたなか、いわゆる移民政策推進に一石を投じるオンライン署名が行われている。半年間で7500筆もの署名を集め、コメントも2300件を上回る。
現在、法廷はトランプ前大統領に対し、4月15日にニューヨークで始まった刑事裁判について沈黙しろと命じた。これに対して一部の弁護士は、この命令が違憲であり、言論の自由の侵害であるとしている。