3月3日、オーストラリア政府は、ロシアに代わる石炭の輸入先を模索している国と国内生産者を結び付ける取り組みを行っていると明らかにした。写真はオーストラリアのニューサウスウェールズにある石炭鉱山で2018年3月撮影(2022年 ロイター/David Gray)

豪政府、ロシア産石炭の輸入停止検討する国支援へ

[メルボルン 3日 ロイター] – オーストラリア政府は3日、ロシアに代わる石炭の輸入先を模索している国と国内生産者を結び付ける取り組みを行っていると明らかにした。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ポーランドはロシアからの石炭輸入停止を検討しており、欧州連合(EU)にも追随するよう求めている。

豪国内の石炭大手ホワイトヘイブン・コールニュー・ホープは、石炭供給に関してポーランドなどから打診があったと明らかにした。

ピット資源相の報道官は「国内石炭生産者は積極的に協力する姿勢を示している」と語った。

グレンコアはコメントの要請に応じていない。ヤンコール・オーストラリアからはコメントを得られていない。

石炭の需給は、豪国内鉱山での洪水や労働問題などで逼迫している。

オーストラリアのニューカッスル港から積み出される石炭の価格は2日、1トン当たり440ドルを記録し、前年同期比5倍の水準に値上がりした。

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