皮膚から考える全身の健康「美容から、がん予防まで」

一部の人は、外観の良さだけを求めて、美容や肌の保養に努めます。

しかし皮膚は、全身の健康状態を反映しているのです。

皮膚は三層からなっています。一番外側は表皮で、角質細胞でできています。この細胞は比較的硬く、体内の組織を外部環境から保護しています。角質細胞は約4週間で表皮層が剥がれ落ち、内側にできた新しい細胞に置き換えられます。

皮膚に受けたあざ、すり傷、切り傷などの小さな傷は治りやすいため、多くの人は皮膚の健康にそれほど関心をもちません。

▶ 続きを読む
関連記事
大腸がんは「いつ治癒といえるのか」。3万5,000人超のデータから、手術後6年で再発率が0.5%未満になる重要な節目が判明。長年の不安に明確な指標を与える最新研究の意義を分かりやすく紹介します。
更年期以降、腸内細菌叢の変化が炎症やホルモン代謝に影響し、乳がんなど一部のがんリスクに関係する可能性があります。腸の乱れとがんの関連、改善策を解説します。
ごく小さな「げっぷ」や胸の違和感――それが命に関わるサインかもしれません。見逃されがちな消化器がんの初期症状、早期発見の重要性、最新治療まで、知らないと危ないポイントを丁寧に解説します。
免疫療法は自分の免疫系を直接働かせ、がんと闘う力を引き出す治療法です。腸内環境、食事、運動、ストレス管理などの生活習慣が、免疫反応や治療効果に影響することが明らかになっています。
肝がんは急に発症するのではなく、肝臓への負担が長年蓄積し、線維化・肝硬変を経てがん化へ進行します。この過程には介入の時間があり、飲酒習慣や脂肪の代謝改善、ウイルス感染の管理で発症リスクを大きく下げることができます。