ロシアの侵攻続いても…インド太平洋から目を逸らさない=米インド太平洋調整官
バイデン米政権でインド太平洋地域政策を統括するキャンベル調整官は5日、ロシアによるウクライナ侵攻が続いても米国がインド太平洋地域に力を注ぐ姿勢は変わらないと強調した。力を背景にした影響力を拡大する中国を念頭に、日本やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)の同盟国やパートナー国との関係を深化させると述べた。
米政策シンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)で講演したキャンベル氏は「21世紀において米国が関与する主要地域はインド太平洋だ」と述べ、同地域の「技術、貿易、安全保障、政治、外交から目を逸らしてはならないことを認識している」と語った。
キャンベル氏はロシアによる侵攻により米欧のほかアジア、インド太平洋地域でも前例のない連帯感が見られたと述べた。事例として1つは西欧の天然ガス不足でアジアの主要パートナー国が支援を提供したこと、2つめは先進7カ国(G7)などが実施する厳しい対露制裁に大半の同志国が加わったことを挙げた。
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