2018年11月20日、オタワの国会議事堂で行われた臓器売買に関する法案を審議する下院のセッションを前に、記者会見する元国会議員のデービッド・キルガー氏 (Jonathan Ren/The Epoch Times)

キルガー氏の遺志を継ぐ…カナダ議員、臓器売買対策法案の成立を求め請願

カナダの下院議員らは6日、カナダ政府元閣僚で人権活動家のデービッド・キルガー氏の死去を受けて、臓器売買対策法案(S-223)の成立を求める請願書を提出した。キルガー氏は中国共産党による臓器強制摘出問題に初めて光を当てた一人。保守党のパット・ケリー議員は「今なお続いているこの虐殺」に終止符を打つためにも、法案の成立は重要だと訴えた。

臓器売買対策法案は、カナダ国民が外国に渡航し、ドナー(臓器提供者)の同意が得られないまま摘出された臓器で移植手術を受けることを刑事犯罪として処罰するもの。同時に移民・難民保護法を改正し、永住権保持者や外国人が臓器売買に関連する活動に従事した場合、カナダへの入国を禁じる。2021年12月9日に上院で可決され、12月16日に下院で第一読会が行われた。

4月6日と7日には、保守党議員13名が請願書を提出し、法案の成立を訴えかけた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の強制臓器収奪や中国への渡航移植に対して台湾はどのように法制化をしたのか。台湾の黄千峯医師は日本では、この問題が真に表面化して議論されておらず、無関心が被害を拡大させると警鐘を鳴らしている
強制臓器摘出に反対する医師団(DAFOH)がオンライン・フォーラム開催。中国での法輪功迫害と臓器収奪を「冷たいジェノサイド」として検証。12月9日、10日にライブ視聴できる
習近平の「150歳」発言が火付け役。共産党エリートだけが享受する「981長寿プロジェクト」の実態を追う。軍病院、臓器収奪、検閲——権力者の命を延ばすため、無実の命が犠牲にされる恐怖のシステムとは?
人間の生命の尊厳を回復させるために果敢な行動を取ったケネディ保健福祉省長官は称賛に値する。米国保健福祉省(HHS)は、「死亡ドナー規則」に違反したアメリカ内の病院を摘発。これらの病院では、完全に死亡していない可能性のあるドナーから臓器が摘出されていた。
東京の文京シビックホール展示室 2で、11月10日から3日間、生体臓器収奪の闇をポスターというアートで暴き出したポスター展が開催される。そこには全日本人が知るべき中国の臓器狩りの実態が表現されている