WTA、今年も中国での大会見送り 彭選手問題「解決に至るまで」=報道
ロイター通信25日付によると、女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は中国で年内、大会を開催しないと明らかにした。中国の女子テニス選手の彭帥氏に関する問題で、中国側との間で解決案を見出していないという。
サイモンCEOは、ポッドキャスト番組「ザ・テニス・ポッドキャスト」のインタビューで「われわれは、われわれ、彭さん、そして中国政府が納得できる解決策を見出したい」と述べた。
同氏は、WTAが完全に中国から撤退したわけではないと強調し、「解決に至るまで、中国での活動を中断するだけだ」と述べ、2023年に再び中国で大会を開催できることを望むとした。
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