フランスのマクロン大統領は9日、ウクライナや英国などの欧州連合(EU)非加盟国が「欧州の中核的な価値」を共有できる新たな形での「政治的な欧州共同体」を支持すると表明した。4月撮影(2022年 ロイターLudovic Marin)

仏大統領、新たな「欧州政治共同体」支持 ウクライナ・英を念頭に

[パリ 9日 ロイター] – フランスのマクロン大統領は9日、ウクライナや英国などの欧州連合(EU)非加盟国が「欧州の中核的な価値」を共有できる新たな形での「政治的な欧州共同体」を支持すると表明した。

マクロン大統領は欧州議会で、ウクライナが戦いと勇気によって、欧州の一員であることを明示したとしつつも、ウクライナが望むEU加盟には「プロセスに数年、数十年かかる可能性がある」と慎重な見方を示した。

「欧州政治共同体」については、政治的な協力や安全保障、エネルギー協力、輸送、インフラ投資、人の移動などの分野で中核的な価値観を堅持する民主的な欧州諸国に開かれるとした上で、共同体への参加が将来のEU加盟を約束するものでも、EUを離脱した国を阻害するものでもないと強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
G7財務相はロシア産原油の購入を拡大する国々も制裁対象とする方針で一致し、凍結資産全額の活用も検討している。
トランプ米大統領は、プーチン露大統領とゼレンスキー宇大統領の首脳会談が不可欠だと強調し、戦争終結へ両者の対話を求めた。
ロシア外相はプーチン・ゼレンスキー会談の予定はないと発言。双方は妥協せず、戦闘と制裁強化の主張を続けている。
ゼレンスキー氏は中国が戦時中ロシア支援を行ったとして、戦後ウクライナ安全保障国への参画を拒否する方針を表明した。
米国がウクライナの安全の保証に関与すると表明。停戦や領土問題、三者会談の可能性など、戦争終結への外交努力が議論された。