足に現れた異変は、体の重大な問題を示しているかもしれませんので、見過ごさないでください。(Shutterstock)

「あれ、いつもと爪が違うみたい?」足の異変に気づいたら要注意です

足の指先や爪、皮膚に現れる兆候のいくつかは、あなたの体に重大な病気があることを警告しているかもしれません。

「この指、いつもと違うかな?」と思ったら十分に観察し、必要に応じて病院で検査を受けるようにしましょう。

1、傷が治癒しにくい

足の小さな傷がなかなか癒えないのは、深刻な問題が隠されている可能性があります。

足は、言わば「人体の周辺部位」です。人体周辺の傷が癒えにくい場合は、代謝に関して何らかの問題が存在する可能性が考えられます。

例えば、体内の脾臓から分泌されるインスリンの抵抗性が強い(インスリンが効きにくい)場合、血中のブドウ糖肝臓に取り込めず、血糖値が常に高い状態になってしまいます。

これが2型糖尿病です。糖尿病になると、血液中のブドウ糖は体のあちこちで血管を傷つけ、また動脈硬化の合併症で血流が悪くなって栄養や酵素が運ばれてこないため、いっそう傷が治りにくくなります。

普通、足の小さな傷は、3~5日で治癒します。もしも、あなたの足の傷が1週間から2週間経っても回復せず、傷口から分泌物が出てくるようでしたら、病院の検査が必要になります。

2、足先が冷える

両足の冷たさは、血液循環が関係しています。

血行が悪くなると、末端の温度が保てなくなって、足が冷えたままになってしまいます。女性は特にこの問題が起こりやすいと言えます。

また、体の代謝が悪い場合、特に肝臓の代謝機能が落ちている人は、手足が冷えやすい傾向にあります。

3、足の指が急に大きくなる

「足の指が急に大きくなる」という異常現象には、いろいろな原因が考えられます。

例えば、足の指が細菌に感染して瘭疽(ひょうそ)を起こすと、化膿した患部が赤く腫れ、熱や激しい痛みを伴います。痛風は、血中の尿酸によって足の指の関節などが腫れる症状です。

足の爪も、カビ菌などに感染して、厚くなったり欠けたりします。爪白癬(爪水虫)になると「足の指が大きく見える」こともあります。

他によく見られる症状としては、ウイルス感染が原因で、魚の目に似たウイルス性のイボができることもあります。

 

足の指先が突然大きくなるのは、細菌感染、爪白癬、ウイルス性のイボ、魚の目など、いくつかの原因が考えられます。(健康1+1/大紀元)

 

1つ確認してください。異変が現れたのは、あなたの1本の足指ですか、あるいは複数の足指ですか?

もしも、1本だけでなく、5本の手指や足指が一緒に太く大きくなって、ドラムのスティック状の肥大形(ばち状指)をしていたら、最大限の警戒をする必要があります。

可能性の1つとして、肺に大きな病変、例えば悪性腫瘍がある可能性があります。

4、足が痙攣する

夜、就寝中に足がつり、痛みで飛び起きることがあります。

寝ているときに、冷房が効きすぎたり、布団から足が出ていたときに冷えてつったりすることがあります。

冷え以外の原因として、体内の電解質の不均衡による可能性もあります。カリウム、カルシウムの体内バランスが乱れている人は、足がつりやすくなります。

血行が悪く、足が冷えやすいことが痙攣の原因ならば、保温を十分にすることで改善できます。ただし、慢性腎臓病や糖尿病の患者も足がつることが多いので、その根本の原因を知ることが必要です。

5、足がしびれる

足のしびれは、神経伝達に何らかの障害がある現象です。

同じ姿勢を長く維持しすぎたりすると血液循環が悪くなり、神経に影響を与えることがありますが、これは体を動かせばすぐに解消できます。

ただし脊椎自体に問題があり、それが神経を圧迫することで足がしびれる人もいます。

椎間板ヘルニアが神経を圧迫し、足のしびれを引き起こすこともありますので、しびれが続く場合は、外科を受診してください。

6、かかとが痛む

かかとの痛みの原因は複数あるので、最終的な診断を下すにはいくつかの検査が必要です。

整形外科のレントゲン検査で、かかとの骨に棘(とげ)が出ていないか、足底筋膜炎があるかどうかなどを診てもらう必要もあるかもしれません。

7、足指のかゆみ

足指がかゆい、あるいは足の皮がむけている場合は、中国語の俗語でいう「香港脚」いわゆる水虫を想像する人が多いです。

ただの皮むけの場合は、足の皮が厚くなって角質化したものです。かかとや足の裏にできますが、白癬菌の感染がなければ、かゆみはあまりありません。

白癬菌の感染で足指の間にびらんができたり、水ぶくれができたりすると、かゆみがひどくなります。この場合、水虫に特化した皮膚科の治療が必要です。

 

足のかゆみ、皮むけ、水虫や汗ヘルペスの可能性があります。(健康1+1/大紀元)

 

足のかゆみのもう一つの原因は、汗疱(汗ヘルペス)です。

夏には、多くの汗をかきます。足がかゆいので、水虫になったと思って皮膚科を受診したところ、「汗疱」と言われました。これは汗によって湿疹がひどくなった状態で、かゆみはありますが、白癬菌が原因ではないので市販の水虫薬は効きません。

自己判断によって対処方法を間違うと、かえって状態を悪くすることがあるので注意してください。

8、黄色の爪

肝機能や腎機能が悪くなって、代謝に問題が生じると爪が黄色くなることがあります。

また、爪がカビに感染して黄色になる場合もあります。

足の爪が黄色くなる原因は複数ありますので、その原因をよく知る必要があります。内臓の問題が関係する場合もあるので、注意が必要です。

(口述・趙昭明/翻訳編集・鳥飼聡)

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