慢性疲労の患者のうち、気虚の患者は、眠りが浅いため翌日に疲れを感じやすくなります。(Shutterstock)

「寝ても疲れがとれない」慢性疲労の悩みはツボ押しで解消(2)

漢方から見た慢性疲労は、上記のような3種類に分けられますが、臨床上では「気陰両虚、虚実夾雑」つまりその3種の病状が混じっている人が多いものです。

漢方医は、どの病型が比較的突出しているかを判断して、治療方法を組み立てていきます。慢性疲労の場合、漢方医院では、生薬(漢方薬)を処方する場合が比較的多いと言えます。

薬による治療のほか、患者は自分で日常生活を調整するとともに、以下に紹介するツボ押しやマッサージで疲労体質を改善することができます。穴(けつ)はツボを意味します。

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