足裏マッサージで、体の「小さな不調」は全て改善できます。薬に頼る前に、ぜひお試しください。( cba / PIXTA()

漢方医が解説「自分でできる足裏マッサージ」(1)まずは道具の用意から

「木は枯れる前に根が尽きる」ということわざがあります。

それと同じように、人間も足元から先に衰えていくものです。

人間の体は、まさに創造主の手による「傑作」と言えます。

とくに両足の裏側は、体重を支えるだけでなく、全身の健康と密接な関係があります。脳、顔面の五官、五臓六腑、泌尿器官、内外生殖器官、リンパ系、神経系、骨格に至るまで、人体のもつ各種の機能や器官が対応する部位を、全て足裏に見つけることができるのです。

患部の治療や症状の改善のため、それに対応する足裏のツボをピンポイントで指圧する「足裏マッサージ」は、漢方医学のなかで重要な位置を占めるだけでなく、私たちが医療機関へ行く前に、自分で行うことのできる非常に有益な健康法なのです。

今回は、台湾の漢方医師であり、足裏マッサージを40年以上研究してきた専門家の鄭英吉氏が指導する「家庭でできる足裏マッサージ」を、日本の皆様へ8回にわたってご紹介します。

指圧を始める前に、まずは足裏マッサージに役立つ「3つの道具」を揃えてください。いずれも簡単に入手できるものです。

足裏マッサージの「3つの道具」はマッサージ棒、マッサージ球、マッサージ油です。(健康1+1/大紀元)

 

マッサージ棒は、指でツボを押すよりも強く、体の深部まで刺激することができます。マッサージ棒がなければ、頭の丸い棒やペンなどで代用できます。

マッサージ球は、専用のものが台湾や中国などでは売られていますが、日本ではあまり見かけないようです。

これは、古いゴルフボールで十分代用できます。大きさも硬さも、ちょうど良いと思われます。使用方法は、例えば椅子に座り、足裏で床面のゴルフボールを転がすようにしてツボを刺激します。ボールが滑り過ぎるようでしたら、床面にタオルを敷くと良いでしょう。

マッサージ油とは、要するにマッサージするときに皮膚の滑りをよくするために塗布する潤滑油です。ワセリン、乳液、ベビーオイルなど、潤滑効果があり、アレルギーを引き起こさない肌用オイルであればどれでも使えます。マッサージ球を使うときは、足裏にオイルを塗る必要はありません。

(次稿に続く)

(翻訳編集・鳥飼聡)

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