英国の専門家が、各国でのチップの渡し方のコツを紹介します。(Shutterstock)

海外旅行で悩ましい チップを渡す?渡さなくてもいい?

よく旅行に行かれる方は、国によって文化や習慣が違うことや、チップの額も旅行先によって異なることにお気づきだと思います。英国に拠点を置く国際レンタカー会社が、各国でのチップの渡し方のヒントを提供しました。

英「Daily Star Sunday」によると、多くの国ではチップを渡すことは一種の習慣です。 StressFreeCarRental.comの専門家が世界中のチップ文化を調査し、以下の国でのチップの渡し方のヒントを紹介しました。

イタリア

イタリアでは地元の人にチップの習慣はありませんが、旅行者は支払いの際にウェイターへの感謝として、端数を切り上げてチップとして渡すことができます。チップを渡す際、ウェイターに直接お金が渡るように、現金で渡すことを忘れないでください。

フランス

フランスのレストランやバー、カフェでは、通常、請求書にチップが含まれているので、それ以上のチップは必要ありません。しかし、ウェイターが良いサービスを提供してくれたと感じた場合には、少額のチップを渡すことができます。

ドイツ

ドイツにはチップの文化はあまりありませんが、少額のチップを渡したり、会計時に端数を切り上げて渡したりすると、ウェイターやドライバーは喜んでくれます。

オランダ

オランダの法律ではチップは請求書に含まれることになっていますが、地元の人や観光客はウェイターを励ますために少額のチップを追加で渡すことが多いようです。

 

とある国のカフェ (Shutterstock)

 

スペイン

多くのヨーロッパ諸国と同様、スペインでも請求書にサービス料が含まれているため、チップの習慣はありません。しかし、チップは感謝の気持ちを表す寛容な行為と見なされています。

クロアチア

クロアチアでのチップの基準は、場所によって異なります。バーではおつりを渡すのが一般的で、普通のカフェやレストランでは3%から5%、高級レストランでは10%から15%がチップの相場です。

インド

インドでは、チップを払うか払わないかは、すべて自分の意思で決めることができます。ただし、請求書にサービス料が含まれていない場合、10%のチップを渡すとウェイターには喜ばれます。

日本

日本では、チップはウェイターに対する賞賛と見なされることが多いですが、ウェイターは通常チップを丁重に断り、それを侮辱と考えることさえあります。

日本の文化では、良いサービスを提供することは当たり前であり、報酬を求めるべきではないとされています。

中国

中国ではチップの習慣はありませんが、高級レストランや人気のアトラクションでは、少額のチップを受け取る習慣がある場合もあります。

タイ

タイではチップの習慣はありませんが、良いサービスにはチップを渡しても良いです。

 

タイ料理店で出されるタイ風チャーハン (Shutterstock)

 

アラブ首長国連邦

UAEでは10%のサービス料を支払う必要がありますが、ウェイターは追加で15%から20%のチップを期待しています。

エジプト

エジプトを旅行する際、ウェイターへのチップは現金で5%から10%程度を目安にするとよいです。

オーストラリア

オーストラリアではチップの習慣はありませんが、食事の時に10%のチップを渡すか、端数を切り上げて支払えば、ウェイターから感謝されることでしょう。

米国

アメリカのチップ文化は、ヨーロッパ諸国とは異なります。サービス業に従事する人にとって、チップは収入に大きくプラスになります。 そのため、地元の人や観光客は、ウェイターやタクシードライバー、ツアーガイドなどのサービス提供者に感謝の気持ちを込めて、請求額の15%から20%をチップとして渡します。

ブラジル

ブラジルのレストランでの食事には10%のサービス料を支払う必要があります。さらに5%から10%をチップとして現金で渡せば、ウェイターも喜ぶでしょう。

(翻訳・中川真悟)

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