北大西洋条約機構(NATO)加盟30カ国は5日、フィンランドとスウェーデンの加盟議定書に署名した。両国外相とNATO事務総長。(2022年 ロイター/Yves Herman)

NATO加盟国、北欧2国の加盟議定書に署名

[ブリュッセル 5日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)加盟30カ国は5日、フィンランドとスウェーデンの加盟議定書に署名した。

ストルテンベルグ事務総長は、フィンランドのハービスト外相、スウェーデンのリンデ外相が同席した会見で「まさに歴史的な瞬間だ。32カ国体制となることでNATOはさらに強くなる」と述べた。

加盟議定書は、フィンランドとスウェーデンがNATO会合に参加し、機密情報へのアクセスが拡大することを意味する。ただ各加盟国で批准されるまでは、加盟国への攻撃はNATO全体への攻撃とする条項は適用されない。批准には最大1年要するとみられる。

両国の加盟申請を巡っては、トルコの反対で加盟実現が危ぶまれていたが先月、NATO首脳会議の直前の協議でトルコが支持に転じた。ただエルドアン大統領は首脳会議閉幕時の会見で、クルド人武装組織の扱いなどを巡る約束を順守しなければ国内の批准手続きを行わないと警告した。

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