米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー氏。2020年2月29日撮影 (Samira Bouaou/The Epoch Times)

米FCC委員、TikTokは「羊の皮を着た狼」データセキュリティリスクに警鐘

米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員は中国の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は、多くの人々は愉快なアプリだと見ているが、中国の法律に関わるデータセキュリティのリスクは甚大であると警鐘を鳴らした。

カー氏は大紀元動画コンテンツ「Epoch TV」に出演し、ティックトックは「顔や声などの生体認証情報、キーストロークのパターンやリズム、検索や閲覧の履歴、位置情報などを引き出し」ており、中国政府に提供する「羊の皮を着たオオカミ」だと述べた。

中国の技術者が、米国のティックトックユーザーに関する非公開データに繰り返しアクセスしていたことにも言及した。

中国企業は「国家情報法」や「サイバーセキュリティ法」の規定により「スパイ活動を支援することを強制されている」と指摘。入手したデータは「あらゆる悪質な行為に利用される」と述べた。ティックトックは6月30日、米共和党上院議員9人に宛てた書簡のなかで、中国の技術者が米国人ユーザーのデータにアクセスできると認めている。

一連の報道を受けて、米国の議員は安全保障上のリスクがあるとして政府機関に調査を求めている。上院情報特別委員会のマーク・ワーナー委員長とマルコ・ルビオ上院議員5日、ティックトックとその親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)の関係を調査するよう連邦取引委員会(FTC)に要請した。

カー氏は両議員の訴えについて「連邦取引委員会は、迅速な調査を求める超党派の声を取り上げるべきだ」と述べ、脅威に対抗するための協調的な取り組みを呼びかけた。「FCCは、中国共産党に関連する団体を調査するために、かなり協調的な取り組みを行ってきた…次はティックトックに重点を置くべきだ」。

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アメリカは、中国の短編動画プラットフォームであるTikTokに対し、売却しなければ国内での使用を禁止するという歴史的な法案を成立させた。この動きは、国家安全保障と言論の自由という二つの重要な価値が衝突する象徴的な瞬間である。 「100年以上前から、外国資本の制限は米国の連邦通信政策の中核となっている」と、米国の法律専門家が述べている。
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