6月、米連邦議会議事堂内で会見するケビン・マッカーシー下院議員。参考写真(Photo by SAUL LOEB/AFP via Getty Images)

中国共産党の脅威、イデオロギーではなく「台湾の生存を脅かすもの」=駐米台湾代表

米国議員からなる対中政策グループ「チャイナ・タスクフォース」は20日、首都ワシントンで、駐米台湾代表(大使に相当)の蕭美琴(ショウ・ビキン)氏を迎え台湾防衛について円卓会議を行った。政治や軍事の面で台湾に脅威を与える中国共産党は「台湾の生存を脅かしている」と蕭氏は述べた。

2020年に結成したチャイナ・タスクフォースは、中国共産党による「悪質なグローバル活動」に対抗するための政策を提言する下院共和党議員主導のグループ。台湾が中国軍の侵略に対抗できるだけの武器の早期提供や、環太平洋合同訓練(RIMPAC)のような国際軍事演習への台湾軍の参加、台湾の国際組織での発言権の強化、米台相互の商業・貿易関係の強化を掲げている。

同メンバーで下院少数派院内総務のケビン・マッカーシー議員は、民主主義的な政治と社会を備え、半導体などの技術力を有する台湾を支援することは「米国の正しい選択であり国益につながる」と主張。グループの対中政策を超党派で支持するよう呼びかけた。

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