【横河観点】習近平の判断ミスか  揺らぐ「一つの中国」という核心的価値

8月3日、米国のナンシー・ペロシ米下院議長が訪台した。前回、ニュート・ギングリッチ下院議長が訪台してから25年ぶりとなる。

中国共産党の反応から見ると、ペロシ米下院議長の訪台の重要な成果の一つは「一つの中国」、つまり中共が中国の唯一の合法政府であり、その意味合いから中共政府と台湾は「一つの中国」でなければならないという屁理屈を破ったことだ。

もちろん、最初にこの壁を突破したのはチェコの上院議長だ。彼は最初の突破を成し遂げた。しかし今回のペロシ氏の訪台は、「台湾の支持=台湾独立の支持」という中共の定義を行動で打ち破り、米国や他の国の議会、さらには政府上層が訪台するという道を切り開いた。

中国共産党はペロシ氏が台湾に着陸した後、様々な報復措置を講じた。しかしその反応の一部はペロシ氏が出発した後に公表された。このことから、中共は最後の瞬間までペロシ氏が台湾に行かないことを期待していたことが分かる。

中共は4日から過去最大規模の軍事演習を行った。台湾を取り囲んだこの演習では弾道ミサイルを11発発射したとされ、うち5発が日本の排他的経済水域に落下し、日本から抗議を受けた。

中共は発射後、「ミサイルは正確に目標に命中した」と述べ 「すべての実弾発射訓練任務はすでに滞りなく完了し、関連する海空域の制限を解除する」と発表し、演習は、通常の国際情勢を混乱させるという結果を引き起こした。しかし、これはさらに深刻な結果をもたらすことになった。

道義に背けば支援は少なくなるものだ。中国中央テレビジョン(CCTV)は、ペロシ氏の訪台が多くの政府から非難されていると報道したが、ペロシ氏を非難した国は一体いくつあったというのだろうか。

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