「中共に歓迎されるリスク」日中国交正常化50周年に際して
1972年9月29日、日中国交正常化の起点となる日中共同声明が北京で調印された。
その調印式に先立つ25日の食事会で、中国の周恩来首相が自ら箸をとり、日本の田中角栄首相へ卓上の料理を取り分けている有名な写真がある。田中首相は、左手を拝むように挙げ、周氏の親切に謝意を示している。
そのほほえましい光景のように、その後の日中間の万事が済んだなら、あるいは良かったのかも知れない。もちろん現実の歴史は、そうはいかなかった。50年後の2022年まで刻んだ日中関係史は、特にその後半において、大変な波浪をきたすことになる。
関連記事
IMFが中国経済の危機を分析。共産主義の統制が壁となり、国民の消費が進まない歪んだ構造を指摘しています。なぜハイテク投資ばかりで生活が楽にならないのか? 中国が抱える「イデオロギーと経済」の矛盾を解説
ホルムズ海峡の混乱により、世界の注目は紅海の入り口「バブ・エル・マンデブ海峡」へ。ジブチで隣接する米中両軍の基地を比較し、輸送ルートの支配権を巡る現状を解説。米国の圧倒的優位と中国の弱点を解き明かす
米国の軍事行動によりイランが経済的・軍事的に窮地に立つ今、中東から中国・ロシアに至る世界の勢力均衡が変化している。同盟国欧州の非協力的態度を批判しつつ、トランプ政権による戦略的勝利の兆しを論じる
中東は「敵か味方か」だけでは語れない、複雑な利害が絡む場所。2026年、米国が仕掛けた「二重封鎖」という新戦略が、イランや中国の計算をどう狂わせるのか。平和を揺るがす「急所」の正体を分かりやすく解説
ホワイトハウス記者夕食会で起きた暗殺未遂事件は、我々にとっての「清算の瞬間」だったのではないだろうか