中国当局は8月20日、左派インフルエンサー、司馬南氏の微博アカウントなどを凍結した。(スクリーンショット)

中国当局、反米インフルエンサーを封殺 米国で不動産購入

中国国内の各SNS(ウェイボーなど)で計3000万人のフォロワーを持つ左派評論家、司馬南氏(66)が2010年に米国で不動産を購入していたことが明らかになった。中国当局は20日、ネット上の怒りを沈静化するために司馬氏のすべてのSNSアカウントを凍結した。

司馬氏は過激な反米言論で知られており、愛国主義者らに「反米闘士」と称賛されている。

今月12日、在米中国人がネット上で、司馬氏が2010年に約58万ドルで米国の不動産を購入していたとの告発がきっかけで、司馬氏はやり玉に挙げられた。14日、司馬氏は米国で不動産を購入したことを認めたが、購入金額は「25万7000ドル」と強調した。

中国政府系メディア、環球時報の胡錫進前編集長は「米国で不動産を買って投資したことがある人でも、米国を批判する権利はある」と司馬氏を擁護した。

中国SNSプラットフォームである微博(ウェイボー)、TikTok、今日頭条などでは20日、司馬氏のアカウントは「関連法律に違反した」との理由でブロックされた。

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