台湾の蔡英文総統(写真、中央)は26日、台湾を訪問したマーシャ・ブラックバーン米上院議員(共和党、テネシー州選出)に会い、このところの米政治家の訪問で自衛の決意を強くしたと述べた。15日撮影。台湾総統府提供(2022年 ロイター)

台湾総統、相次ぐ米政界関係者の訪台で「自衛の決意強く」

[台北 26日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は26日、台湾を訪問したマーシャ・ブラックバーン米上院議員(共和党、テネシー州選出)に会い、このところの米政治家の訪問で自衛の決意を強くしたと述べた。

台湾には8月初めにペロシ米下院議長が訪問し、その約1週間後にマーキー上院議員ら5人の米議員が訪問している。ブラックバーン議員は上院商業委員会および軍事委員会のメンバー。25日に台北に到着した。

総統府でブラックバーン議員に面会した蔡総統は、一連の米議員の訪台に触れ「最近、米国社会の幅広い分野から多くの公人が台湾を訪問している。温かく親切な行為と確固たる支持の表明は、台湾の自衛の決意を強めた」と述べた。

ブラックバーン氏は、米国と台湾は自由と民主主義という共通の価値観を持っていると表明。「自由を愛する国々が、独立と自由を守ろうとする台湾を支援することは、実に重要である」と述べた。

蔡総統は、民主主義国が協力し、より安全で強靭なサプライチェーン(供給網)を確保しなければならないと指摘。台湾の半導体企業が米国に投資していることを「嬉しく思う」と述べ「半導体、その他ハイテク分野での協力の強化、ポストパンデミック時代の経済的課題への対応で米国と協力することを楽しみにしている」と語った。

その上で、バイデン政権が提唱しこのほど発足したインド太平洋経済枠組み(IPEF)、その他地域的な経済協力体制に台湾が「さらに統合」されることを希望していると述べた。

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