逃亡中の凶悪犯が連邦保安官局によって逮捕された。写真はイメージ (Photo by Mario Tama/Getty Images)

英語教師は殺人犯だった…中米に6年間逃亡の男、連邦保安官に逮捕される

米連邦保安官局(USMS)は8月30日、交際相手の首を絞めて殺害したとして、中米・エルサルバドルに6年間逃亡していた男(36歳)を殺人容疑で逮捕した。男は連邦捜査局(FBI)が追う15人の「最重要指名手配犯」の一人だった。

容疑者の名前はレイモンド・“RJ”・マクラウド。米FOXニュースの報道によると、USMSとエルサルバドル当局が同国南西部のソンソナテで容疑者らしき男が英語教師をしているとの通報を受け、現地時間28日午後4時30分頃に身柄を拘束した。



レイモンド・マクラウドの指名手配ポスター (米連邦保安官局提供)

FBIは昨年4月、マクラウド容疑者を「最重要指名手配犯」のリストに追加した。USMSは容疑者について「家庭内暴力(DV)の犯罪歴を持つ」「熱心なボディビルダーで大酒飲み」であると説明、武装している可能性が高く危険性があるとして、市民に警戒を呼びかけていた。

通常、最重要指名手配犯の懸賞金は2万5000ドル程度だが、USMSは容疑者の逮捕に直接つながる情報に対して、2倍となる5万ドルの懸賞金を掛けた。

USMSのドナルド・ワシントン長官は声明で「マクラウドは市民への深刻な脅威であり、裁判に掛けなければならない」と述べ、容疑者逮捕の重要性を強調した。

事件が発生した2016年6月10日、サンディエゴ警察はアパートの前に意識不明の女性が倒れているとの通報を受け、現場に駆け付けた。後に、被害者は男の交際相手クリスタル・ミッチェルさん(30歳)だと分かった。USMSによると、容疑者とミッチェルさんとの間で何らかのトラブルがあり、事件に発展したとされる。

サンディエゴ地方検事局は容疑者を殺人罪で起訴し、逮捕状を発行。2016年 12月、地方当局は連邦保安官に捜査協力を依頼した。USMSとサンディエゴ警察によると、容疑者はメキシコ経由で中米に逃亡。 2017 年にグアテマラで、2018 年にはベリーズでそれぞれ目撃されたという。

USMSのロナルド・デービス長官は容疑者の逮捕について「クリスタル・ミッチェルさんのご家族、特に彼女の母親であるジョセフィン・ウェンツェルさんに安堵感がもたらされることを心から願っています」と述べた。

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