ブリンケン米国務長官は、国連が中国が新疆ウイグル自治区で人道に対する犯罪を犯した可能性があるとする報告書を公表したことを歓迎するとした上で、米国の懸念が一段と深まったと述べた。 8月15日、ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Mandel Ngan / Pool via REUTERS)

米、中国新疆巡る国連報告を歓迎 「懸念深まる」=国務長官

[ワシントン 1日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は1日、国連が中国が新疆ウイグル自治区で人道に対する犯罪を犯した可能性があるとする報告書を公表したことを歓迎するとし、ウイグル人や他の民族に対する大量虐殺に対する米国の懸念が一段と深まったと述べた。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8月31日に公表した報告書で、中国政府がテロ対策や「過激派」対策として新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っているとし、少数民族ウイグル族などに対する恣意的で差別的な身柄拘束は人道に対する犯罪に相当する可能性があると指摘した。

ブリンケン国務長官は声明で「この報告書は、中国当局が新疆ウイグル自治区でイスラム教徒が大半を占めるウイグル人やその他の少数民族、宗教団体に対して行っている大量虐殺や人道に対する罪に関する重大な懸念を深め、再確認するものだ」だと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
空母「遼寧」を含む中共艦隊が沖縄・鹿児島沖を航行し、艦載機約100回の発着艦訓練を実施した。この活動は、米国の新国家安全保障戦略が発表された状況下で発生している
灰皿をタグにする国、中国。理由は「着て返す客」が多すぎたから。通販の闇がここまで深いとは。
空母「遼寧」艦隊が5日沖縄-宮古島間を通過し太平洋で訓練を実施。別艦艇群も航行。6日、空自機へのレーダー照射も発生。南西諸島周辺での中国の軍事活動活発化と日本の対応を詳報
中国で「異常な帰郷ラッシュ」。職を失った人々が都市から一斉に流れ出し、農村では不満と怒りがくすぶり始めている?
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。