湖北省宜昌市に位置する三峡ダム( LIU JIN/AFP/Getty Images)

猛暑・干ばつ・洪水…四川省に異常気象相次ぐ 「三峡ダムは一因」

中国最長の河川・長江の上流に位置する四川省と周辺地域では、7月中旬から8月下旬まで猛暑による水不足、干ばつ、山火事に見舞われた。専門家は長江中流の三峡ダムを含む中国政府の水利政策が原因だと指摘した。米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が2日報じた。

四川省と同省に隣接する直轄市・重慶市は過去数週間にわたり記録的な高温に見舞われた。

中国メディアは、「60年ぶりの暑さ」と表現。一部の地域では気温が45度を観測した一方、平均降雨量は例年同期と比べて51%減少した。

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