写真は2018年11月5日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡の投票所で中間選挙の期日前投票を行う有権者たち。 (FREDERIC J. BROWN/AFP via Getty Images)

中国系米国人、投票所職員情報窃盗の疑い 中国にデータ保存か

米ソフトウェア企業の中国系米国人が4日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡投票所の職員数百人の情報を盗み、中国のサーバーに保存したとして、逮捕された。

逮捕されたのはミシガン州にあるKonnech社の創業者で最高経営責任者(CEO)のユージン・ユー(Eugene Yu)氏(51)。ミシガン州は4日、ロサンゼルス郡当局の要請を受けてユー氏を逮捕し、同氏のコンピュータのハードディスクやその他のデジタル証拠を押収した。

AP通信によると、ロサンゼルス郡は2020年に同社と総額290万ドルの5年契約を結んだという。同社が提供するソフトウェアは選挙スタッフのスケジュールやトレーニング、給与、通信などを管理する。

ロサンゼルス郡の検事局はKonnech社に対し、データを国内に保管し、市民および永住権保持者のみにアクセスを認めるよう要求したが、同社はデータを中国のサーバーに保管したと言った。

同郡当局者は、今回のデータは投票機や開票作業などと関係なく、また選挙結果を変えるものではないと話した。

ロサンゼルス郡の検事局も、投票所職員が買収されたり、恐喝を受けたという証拠はまだないが、データが不適切な人の手に渡ったかどうかに関しては調査中だとした。

米ニューヨーク・タイムズ紙によると、Konnech社は過去、米国の顧客データはすべて米国内のサーバーに保存されていると主張していたという。

ロサンゼルス郡の選挙結果を疑問視する人たちの中には、同社が中国当局とつながりがあり、中国側に約200万人の投票所職員の情報を渡したと主張する人もいる。

Konnech社は、ミシガン州イーストランシングにある小さな会社で、米国内での職員は21人。同社ホームページによると、北アメリカに32のクライアントを抱えている。

(翻訳編集・李凌)

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