ボーンブロス。(Shutterstock)

コロナの滋養補給剤としても効果あり!?人気のボーンブロスの効果と作り方(2)

(続き)

アミノ酸:抗炎症作用、関節の健康を維持し、関節炎症の症状を軽減します。また、 アミノ酸の一種であるグリシンは睡眠を助けることでも知られているので、寝る前にすこしボーンブロスを飲むと、睡眠の質を高めることができるかもしれません。

動物の骨を煮込むと、栄養素が水に溶け出し、体に吸収されやすい形になります。 これらの栄養素は、日々の事では十分に摂取できないことが多いので、ボーンブロスを飲むことで補給するのがよいでしょう。

より栄養価の高いスープを作りたい場合は、骨髄、牛尾骨、牛膝骨、すね骨など、さまざまな部位を一緒に煮込むとよいでしょう。 専門家の中には、肉つきの骨、特に首の骨や脚の骨など結合組織の多い骨を使うことを勧める人もいます。

牛のすねの骨で作る韓国風煮込みスープ。 (Shutterstock)

ボーンブロス作りでとても重要なのは、骨の栄養素を出すために酢を加えることです。他にも 野菜やバニラの葉、スパイスを加えると、風味がよくなります。

ボーンブロスには、ニンニク、タマネギ、セロリ、ニンジン、パセリ、ローリエ、コショウ、タイム、ときにはトマトなどがよく使われます。鴨のボーンブロスには八角やオレンジピールを、羊のボーンブロスにはインドのスパイスミックスを加えるのもいいでしょう。

ここで、おすすめのボーンブロスレシピを紹介します。

2つのボーンブロスレシピ

鶏がらスープのボーンブロス

1.ローストチキンの骨の残り(足や背骨)などの鶏の骨(約1.35㎏)、野菜適量(にんじん、セロリ、玉ねぎ、フレッシュバニラの葉、にんにく、フェンネル、パセリの茎)、ローリエ2枚、黒胡椒6粒、リンゴ酢(大さじ2)、すべてを鶏骨が沈むようにスロークッカーに入れて、8〜12カップの冷水を入れる。

鶏がらスープに干し椎茸を加え、煮込む。 (Shutterstock)

2.お好みで塩、昆布4枚、干し椎茸5枚、アストラガルス(中国原産のマメ科の植物)を入れる。

3.弱火で約16〜24時間じっくりと煮込み、時々水を足す必要があるかどうかを確認する。 

4.鶏がらスープが煮えたら、骨を取り除き、残りをこす。より澄んだスープにしたい場合は、清潔な綿布で数回こす。

5.煮汁を冷まし、表面に浮き出てきた脂分を取り除く。

より澄んだスープにしたい場合は、清潔な綿布で数回こす。 (Shutterstock)

牛骨のボーンブロス

1.牛骨(1.35〜1.8㎏)を218℃のオーブンで30分ほど焼く。

2.鍋に焼いた牛骨と他の材料、(にんじん2本をみじん切り、セロリ2本をみじん切り、にんにく2分の1、玉ねぎ1個を大口切り、リンゴ酢(大さじ1)、パセリ少量、海塩(小さじ1)、ローリエ2枚、水10~12カップ)を入れて、弱火で1日じっくり煮込みます。

3.煮込み終わったら、煮汁を放置して冷まし、こして、残りを取り除く。

牛ボーンブロスは、ガラス瓶に入れて冷蔵庫で5日間、冷凍で3ヶ月間保存可能です。 (Shutterstock)

4.脂肪を取り除くには、牛骨スープを冷蔵庫で冷やし、上層の部分を取り除く。

牛骨のボーンブロスは、密封容器に入れて冷蔵庫で5日間、冷凍で3ヶ月間保存できます。

 

(翻訳編集:李明月)

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