浜辺を歩くジェンツーペンギン (Photo credit should read EITAN ABRAMOVICH/AFP via Getty Images)

南極でペンギンに囲まれてお仕事 1500倍の競争制した女性4人が着任へ

氷の大地・南極のグーディア島には地球上で最も辺鄙な郵便局がある。島に定住者はおらず、およそ1500羽のペンギンが生息している。英国の慈善団体はこのほど、「郵便局員」に応募した6000人のなかから、英国出身の女性4人が採用されたと発表した。

メディアの報道によると、グーディア島ロックロイには「ペンギン郵便局」のほかに、博物館と商店がある。もともとは第二次世界大戦中にイギリスが「タバリン作戦」として知られる極秘作戦を遂行するための拠点として建設され、現在では多くの観光客が訪れる史跡となっている。

求人を出した慈善団体の「南極ヘリテージトラスト(UKAHT)」のもとには約6000人の応募が集まった。選考の末、小売業を営むナタリー・コーベットさん、生態保全学者のマイリ・ヒルトンさん、研究ディレクターのルーシー・ブルッツォーネさん、そしてオックスフォード大で地球科学の修士号を取得したばかりのクレア・バランタインさんの4人が採用された。

4人は11月から来年3月までの5カ月間、ジェンツーペンギンの生態を観察し、郵便局など島の施設を運営する。例年、島には2万人近い人々が訪れているが、コロナ禍のため2年以上閉鎖することを余儀なくされた。

グーディア島は南半球に位置しており、11月から3月までの夏に当たる期間中は白夜になる。島には上下水道がなく、通信インフラも制限されているが、女性たちは勤務を楽しみにしているという。

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