安倍元首相の県民葬には2千人以上が参列した。写真は国葬時のもの(Wenliang Wang/大紀元)

安倍元首相の県民葬におよそ2000人参列 公共機関で半旗、一般献花も

安倍晋三元首相の県民葬が15日、山口県下関市の山口県国際総合センター「海峡メッセ下関」で執り行われた。国会議員などおよそ2000人が参列した。喪主の昭恵夫人はあいさつの中で安倍氏の生涯を振り返り、人々の弔意に感謝の言葉を述べた。

葬儀委員長は山口県の村岡嗣政知事が務め、県庁などの公共機関や会場では半旗が掲げられた。県内に7箇所設置された一般献花台には、多くの人々が訪れた。

午後2時頃、安倍元首相の遺骨が会場に到着した。参列者は黙祷を捧げ、生前の映像で故人を偲んだ。

昭恵夫人は遺族代表としてあいさつし、「豊かな67年の人生であった」と述べた。そして「主人を支えて下さったのは、本当に地元にいる皆様方でした」と感謝の意を示した。

そして、9月末に武道館で行われた国葬儀を経て「だんだんと私も実感が湧いて」来たと心情を吐露した。

村岡知事は弔辞の中で、安倍元首相は吉田松陰のように多くの種をまいたとし、「悲しみを力に変えてそれぞれの花をしっかりと開かせていく」ことが大切だと訴えた。

県民葬には細田衆議院議長や松野官房長官に加え、多くの現職・元職の国会議員が参加した。

高市早苗経済安保担当相は県民葬について「大切な人を次々に見送ることになった今年の辛さに折れそうですが、それでも、しっかり立って働かなくては恩人達に申し訳ない」と綴った。

参議院議員の山谷えり子氏は「未だ北朝鮮に残る拉致被害者、ご家族を思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです」「拉致問題解決に向けて全力を尽くすと改めて安倍先生にお誓いしました」とTwitterに投稿した。

長尾敬前衆議院議員は「本当にお別れなんだとあらためて安倍元総理の偉大さを感じました」「日本を取り戻さなければなりません!」と記した。

安倍元首相にオンラインで献花する「デジタル献花」も県民葬に合わせて、15日限定で受付を行った。

関連記事
一周忌を前にした7月1日、安倍晋三元総理を慰霊する「留魂碑」の除幕式が行われました。安倍元総理が心から尊敬され […]
昨年7月、応援演説中に凶弾に倒れた故・安倍晋三元首相の一周忌法要が7月8日(土)午後、増上寺(東京都港区)で執り行われ、一般献花を受け付けることとなった。
「安倍晋三元首相のご遺志を継ぎ、日台関係をさらに深化させていきたい」。自民党青年局長の鈴木憲和衆院議員らは6日 […]
昨年7月2日、KDDIで大規模な通信障害が発生し、3日間、auやUQモバイルが使用できない状態に陥った。その二 […]
昨年7月に暗殺された安倍晋三元首相の記念写真展が、初めて台湾で開かれた。27日の開会式には蔡英文総統をはじめ台 […]