『たき火』の2番の歌詞に、山茶花(サザンカ)が出てくる。咲く季節は、北風の冷たい初冬。山茶花の漢字は「さんさか」と読むべきであるが、音声の転倒現象でサザンカになったらしい(鳥飼 聡)

【花ごよみ】サザンカ

垣根の垣根の曲がり角。たき火だたき火だ、落ち葉焚き。あたろうか、あたろうよ。北風ぴいぷう吹いている。

童謡『たき火』が発表されたのは昭和16年。ラジオで広く知られるようになったのは、戦後の昭和24年ごろからだと言う。

記憶をたどってみると、例えば東京であっても、昭和中期(40年代前半)までは街角で「たき火」をして家庭ゴミを処理することを、大人たちはよくやっていた。小学校帰りの子供たちが見つければ、わっと歓声を上げて走り寄ったものである。

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